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モリンガの栄養価

モリンガに含まれるGABAとは?美肌効果など期待できる要因を解説

ワダツミ農園株式会社で育てるモリンガ

GABAとは?効果について

GABAとは

GABA(ギャバ)とは、正式には「γ‐アミノ酪酸」というアミノ酸の一種です。私たちの体内に神経伝達物質(神経細胞の興奮や抑制を他の神経細胞に伝達する物質のこと)として多く存在する成分に該当します。

GABAは、野菜や果物、発酵食品など身近な食べ物からも摂取できます。期待できる効果は、緊張やイライラなどのストレスを和らげるほか、高めの血圧を緩やかに保つサポート、リラックス効果などが考えられるでしょう。

※参考:美味技術研究会誌 No.15「ギャバ(GABA)の効能と有効摂取量に関する文献的考察」

モリンガに含まれるGABAの量

モリンガに含まれるGABA

モリンガの葉(乾燥させた後のもの)のGABA含有量は、約200㎎/100gであると示されています。

※出典:JICA報告書PDF版「バングラデシュ国 農家の収入向上のためのモリンガ 生産・加工品販売ビジネス (SDGs ビジネス)調査(46ページ)」

モリンガ以外の食品100gあたりでは、GABAの含有量は以下の通りです。

食品名GABA含有量
モリンガの葉(乾燥)約200㎎/100g
キムチ38~84㎎/100g
たくあん39~95㎎/100g
奈良漬58㎎/100g
メロン63.0~96.3㎎/100g
野菜ジュース56㎎/100g
茶葉24~39㎎/100g

 
 
 
 
 
 

メロンの場合は、GABA含有量が熟度・部位によって異なります。茶葉では、製造法によってGABAの含有量の数値が大きく異なるとされています。ただし、乾燥したモリンガの葉のGABA含有量は、他の食品と比較すると高値であることが判断できます。

※出典:美味技術研究会誌 No.15「ギャバ(GABA)の効能と有効摂取量に関する文献的考察」

モリンガに含まれるGABAは脳に良い

GABAは、脳に良い

モリンガに含まれるGABAは、脳に良いと言われる点について解説しましょう。人間の脳には、日々の情報をやりとりするための神経細胞が張り巡らされています。この神経細胞は、「興奮」と「抑制」の信号を互いに出し合っています。この信号のやり取りによって、脳内のバランスを保っているわけですね。

人間は、この神経細胞のバランスを崩したときに、不安やイライラ、不眠といったストレスを抱えやすくなります。GABAは、神経細胞のバランスを保つための働きが期待される成分です。

GABAが脳内で適切に働いてくれると、興奮し過ぎた神経にやさしくブレーキをかける効果が期待できます。その結果、神経の伝達を緩やかにし、心が落ち着きやすくなるというメカニズムです。

※参考:
日本栄養・食糧学会誌 第61巻「GABA経口摂取による自律神経活動の活性化」
美味技術研究会誌 No.15「ギャバ(GABA)の効能と有効摂取量に関する文献的考察」

GABAの摂取による美肌効果

GABAの美肌効果

GABAは、美肌効果に直接的に関与しているか否かに関して、医学的な証明としては限定的です。日本食品科学工学会誌に掲載された論文によると、マウスにおけるアトピー性皮膚炎の皮膚疾患の進行抑制効果や、肌荒れを自覚する女性における肌弾力の改善効果が認められた研究もあるとされています。

※出典:日本食品科学工学会誌 第 63 巻「γ-アミノ酪酸の経口摂取による皮膚状態改善効果」

GABAで認められている効果である「ストレス軽減」や「リラックス効果」などは、ストレス面の改善から肌荒れなどに好影響をもたらすとも考えられます。

ストレスからくる自律神経やホルモンバランスの乱れは、肌荒れなどの肌トラブルの要因にもなると考えられます。GABAが肌トラブルの要因を減らすという点に注目すると、間接的なサポート効果は期待できるとも言えるでしょう。

記事監修者


松浦 ひとみ
管理栄養士・食生活アドバイザー・栄養教諭

保育園栄養士として食育や献立作成・離乳食・アレルギー対応等を経験。独立後は、個別食事指導や記事監修/執筆をはじめ、セミナー講師・メニュー開発・フード撮影等、幅広く活動中。

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