モリンガの炭水化物とは?摂取するメリット・デメリットについて解説

モリンガには、炭水化物が含まれています。炭水化物はごはんや麺などの主食に含まれているエネルギー源です。この記事では、モリンガに含まれる炭水化物について解説します。炭水化物のメリット・デメリットについても説明するので参考にしてください。
モリンガに炭水化物は含まれている

モリンガに含まれる炭水化物量は、以下のように報告されています。
- 生葉:8.28g/100g
- 生莢:8.53g/100g
炭水化物は、栄養成分の含有量の強調表示基準の対象ではありません。そのため、炭水化物が豊富と言えるか言及することは難しいです。参考までに、他の葉物野菜の含有量(食品100gあたり)を紹介しましょう。
- 小松菜 2.4g
- レタス 2.8g
- ほうれん草 3.1g
- キャベツ 5.2g
葉物野菜は、一般的に炭水化物含有量は低いとされています。そのなかであえて数値を比較してみると、モリンガはやや高めといった結果となります。
※参考:
熱帯農業研究「ワサビノキ(モリンガ)の種子・葉に含まれる有用成分と その 多目的利用」
炭水化物のメリット・デメリット

炭水化物の摂取では、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
炭水化物を摂取するメリット
炭水化物は、毎日健康に活動するために欠かせない「体の燃料」となる栄養素です。人間の脳は、エネルギー源としてブドウ糖が主に使われています。そのため、炭水化物を適量摂取することは、集中力や思考力の維持にとても大切です。
また、炭水化物は意図的に毎食摂ることで食事の満足感にもつながります。満足感が得られれば、不必要な間食防止にも有効です。一方で、おにぎりなどの捕食は運動時や忙しい日々を乗り切るためのスタミナ補給としても役立つでしょう。
炭水化物の過剰摂取によるデメリット
炭水化物は、必要以上に摂ってしまうと、使いきれなかった分は脂肪として蓄積されます。中でも、白ごはんや白パンなどの精製された炭水化物は、血糖値を急激に上げやすいため、食後に眠気やだるさを感じる原因になることもあります。
さらに、甘いお菓子を中心とした糖質(炭水化物)ばかりを習慣的に摂っていると、「また食べたい」という気持ちが止まらなくなります。その気持ちが無意識のうちに食べ過ぎてしまう傾向となるため注意が必要です。
極端に炭水化物に偏った食事は、たんぱく質やビタミン・ミネラルなど、他の大切な栄養素の不足につながります。
※参考:
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「三大栄養素の炭水化物の働きと1日の摂取量」
公立大学法人 福島県立医科大学「そんなあなたは砂糖依存症…太るだけでなくさまざまな病気の原因に」
モリンガに含まれる炭水化物とは?

炭水化物とは、人間のカラダにとって重要なエネルギー源です。具体的には、「糖質」と「食物繊維」から構成されています。
炭水化物は、ごはんやパン、パスタ、芋類、果物などに多く含まれています。炭水化物を構成する糖質は、脳や筋肉の活動を支えるカラダの燃料として欠かせません。消化・吸収が速く、すぐにエネルギーに変わる性質があります。そのため、活動量の多い方や成長期の子ども、アスリート選手にとっては非常に重要な栄養素になるでしょう。
一方で炭水化物の摂り過ぎは、体脂肪の蓄積や血糖値の急上昇につながります。健康維持のためには「量」と「質」のバランスが求められるでしょう。
例えば、健康維持のためには、白ごはんではなく玄米や雑穀米、小麦粉の種類は全粒粉を使用したものなど、精製度の低い炭水化物を選ぶことも必要です。血糖値コントロールと共に栄養価アップも期待できます。
以前は、「糖質制限」ブームの時期もありました。最近では「必要なエネルギーは適切にとる」傾向もみられます。炭水化物は、避けるのではなく、炭水化物の「種類」と「取り入れ方」を意識することが健康的な食生活の鍵になるとも言えるでしょう。
※参考:
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)|炭水化物」
モリンガに含まれる炭水化物の活用法

モリンガに含まれる炭水化物は、主食としてメインのエネルギー源にするよりも、食事全体の栄養バランスを整えるサポート役として活用すると良いでしょう。モリンガは、他の葉物野菜と違い、炭水化物だけではなくビタミン・ミネラルなどの栄養素も補える点が強みです。
モリンガは、炒め物や汁物などの料理だけでなく、スムージーなどの飲み物としても楽しめます。毎日の食生活に少しずつ取り入れることで、栄養バランスの底上げが可能です。
炭水化物の置き換え

炭水化物は、置き換えることで健康に対して一歩前進した考え方になります。日頃食べている白飯やパンなどの主食は、置き換えることで効果を期待できます。炭水化物の置き換えとは、より栄養バランスの良い食材や糖質の含有量が少ない食品に変更する取り組みです。
ダイエットや血糖値コントロールを意識する方は、炭水化物の置き換えによって、食事の満足感を保ちながら糖質やカロリー摂取量を調整しやすくなるでしょう。例えば、次のような置き換えがあります。
- 白米の一部を玄米や雑穀米に置き換え
- パスタをこんにゃく麺や大豆麺に置き換え
- パンを全粒粉使用のパンに置き換え
このように、置き換えは日々の工夫によって、糖質摂取量を抑えます。さらに、血糖値の上昇を緩やかにする働きをもつ食物繊維や、ミネラルなどあらゆる栄養素を食事にプラスできるでしょう。
炭水化物は、人間のカラダにとって大切なエネルギー源です。無理に減らし過ぎたり、抜いたりするのではなく、選び方を工夫して取り入れることがポイントになります。
※参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」
記事監修者
保育園栄養士として食育や献立作成・離乳食・アレルギー対応等を経験。独立後は、個別食事指導や記事監修/執筆をはじめ、セミナー講師・メニュー開発・フード撮影等、幅広く活動中。 |