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モリンガの栄養価

モリンガに含まれるポリフェノールの効能を徹底解説!

モリンガ

モリンガには、ポリフェノールが含まれています。この記事では、モリンガに含まれるポリフェノールについて含有量や効能などを解説します。

モリンガに含まれるポリフェノール

ポリフェノール

日本微量栄養素学会の論文では、モリンガに含まれるポリフェノールについて、次のように言及しています。

モリンガ葉の乾燥粉末には、64.7㎎/3g(100gあたり約2156.7㎎)のポリフェノールが含まれている

※引用:日本微量栄養素学会「モリンガ Moringa oleifera の葉に含まれるミネラル,ビタミン C」

国内の公的機関から得られる情報では、具体的なポリフェノールの種類までの明確な記載はありません。現状では、「ポリフェノールを含む」といった表現にとどまっています。

※参考:農林水産省「『食と健康』係る先進事例調査結果 海外事例」

ポリフェノールとは

ポリフェノール

ポリフェノールとは、植物に含まれる「苦味」や「色」に関係する成分のことです。ポリフェノールは、自然界に5,000種類以上あるといわれています。強い抗酸化作用を持っており、体の中で増えすぎた活性酸素を穏やかに整える性質があります。効能としては、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立つとのことです。

ポリフェノールは、ビタミンCやビタミンEと同じように、体のサビつき(酸化)を防ぐ役割があります。それだけではなく、ポリフェノールの種類によってはそれぞれ違った働きの機能性も期待されます。

また、ポリフェノールは水に溶けやすい特徴がある成分です。摂取するとすぐに効果を発揮し始めます。ただし、体に長くとどまることは少ないため、毎日コツコツと取り入れることが大切です。

※参考:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ポリフェノールの種類と効果と摂取方法」

ポリフェノールの歴史

ポリフェノールが注目されたきっかけは、1990年代に話題になった「フレンチ・パラドックス」という現象によります。

「フレンチ・パラドックス」という現象は、「バターやチーズなど脂っこいものをよく食べるフランス人なのに、なぜか心臓の病気が少ない」という事例のことです。

その理由のひとつとして、フランス人が日常的に赤ワインを飲んでいることに注目が集まりました。赤ワインには「ポリフェノール」が多く含まれていて、動脈硬化の予防などに役立っていると注目を集めました。

これを機に、ポリフェノールは「カラダに良い成分」として世界中から一気に注目されるようになりました。

※参考:日本食品分析センター「ポリフェノールと抗酸化性」

ポリフェノールの摂取で得られる効果

ポリフェノール

ポリフェノールにはさまざまな種類があります。種類が豊富なため、人間への健康効果もその種類によって異なります。ここでは、代表的なポリフェノールの種類8つについて、期待される効果を紹介しましょう。

①アントシアニン

アントシアニンは、目に優しい成分として注目されるポリフェノールの一種です。網膜の「ロドプシン」という視覚に関わるたんぱく質の働きをサポートし、目の疲れや視力低下のケアに役立つと考えられています。

②カテキン

カテキンは、脂肪対策・生活習慣病予防にも注目されている成分です。カテキンには強い抗酸化作用があります。また、脂肪の蓄積を抑えたり、血圧や血糖値の上昇を防いだりする効能が期待できます。

③カカオポリフェノール

カカオのポリフェノールは、血管の内側をリラックスさせる働きが特徴です。血管が広がって血圧が下がりやすくなると言われています。また、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぎ、HDL(善玉)コレステロールを増やすため、血管の若々しさを保つ成分でもあります。

さらに、カカオポリフェノールは紫外線やストレスなどで発生する活性酸素を抑え、しみ・しわの予防にも役立ちます。アレルギー緩和にも期待され、花粉症などのアレルギー反応に関わる物質(ヒスタミンなど)の放出を抑える効果が期待できるでしょう。

④ルチン

ルチンは、ビタミンCと一緒に働くと、毛細血管をしなやかに保ち、血の巡りを良くするポリフェノールです。冷え性や高血圧の予防にも関係すると言われています。

⑤クルクミン

クルクミンは、カレーの色素のもととして知られている成分です。体のサビつき(酸化)を防ぐ働きがあります。肝臓の保護や抗炎症作用など、クルクミンを使ったヒトでの研究に今後さらに期待が待たれています。

⑥イソフラボン

大豆イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)に似た構造をしている成分です。更年期のほてり・イライラ・不眠などの不調をやわらげる働きが期待されます。モリンガと組み合わせたプロテインが豊富な栄養素の補給につながります。

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⑦フェルラ酸

フェルラ酸は、紫外線を浴びることで生まれるメラニンの働きを抑える役割のある成分です。効能としては、しみや肌のくすみを防ぎ、美白効果が期待できます。抗酸化作用も強く、アンチエイジングに役立つポリフェノールです。

⑧クロロゲン酸

クロロゲン酸は、脂肪の代謝をサポートし、内臓脂肪の蓄積を防ぐ作用が期待できます。

【ポリフェノールについて管理栄養士からひとこと】

ポリフェノールは、これまでにさまざまな研究が行われてきました。現時点では「どのくらいの量を摂ると効果があるのか」という有効性や、安全性について確実な見解は公開されていません。

また、日本人の食事摂取基準では、ポリフェノールの具体的な摂取目安量は定められていないため、今後の研究により詳細が明らかになることを期待しています。

※参考:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ポリフェノールの種類と効果と摂取方法」

モリンガとポリフェノールの相乗効果

モリンガの葉

モリンガ摂取により考えられるポリフェノールとの相乗効果には、いくつかの可能性があります。モリンガに含まれる成分には、ポリフェノールの働きをさらに引き出す可能性があると考えられるでしょう。

ただし、現段階ではヒトによる試験はまだ限定的であるため、具体的な比較試験や相乗効果については今後の研究に期待されます。

ビタミンCとの組み合わせ

モリンガには、抗酸化ビタミンのビタミンCが多く含まれています。モリンガは、さまざまなポリフェノールと相互に抗酸化作用を発揮することで、細胞を活性酸素から守る力を高めると考えられます。

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食物繊維との組み合わせ

モリンガに含まれる食物繊維は、腸内細菌のエサとなり腸内環境を整える成分です。腸内環境が整えられることで、ポリフェノールの代謝がより効果的に働く可能性があります。

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ポリフェノールを摂取する方法

ポリフェノールの摂取

ポリフェノールの摂取方法は、次の通りです。日常的にご自身が摂取しやすいものをチェックして、積極的に取り入れてみましょう。

【種類別ポリフェノールを摂取できる食品例(飲料含む)】

  • アントシアニン …赤ワイン、ブルーベリー、なす、カシス、ブドウ
  • カテキン …緑茶、紅茶
  • カカオポリフェノール …ココア、ハイカカオチョコレート(70%以上)
  • ルチン …そば、柑橘類、玉ねぎ
  • フェルラ酸 …玄米
  • イソフラボン …豆類(納豆・きな粉・豆乳など)
  • クルクミン …ターメリック
  • ショウガオール…生姜
  • コーヒーポリフェノール …コーヒー

※参考:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ポリフェノールの種類と効果と摂取方法」

記事監修者


松浦 ひとみ
管理栄養士・食生活アドバイザー・栄養教諭

保育園栄養士として食育や献立作成・離乳食・アレルギー対応等を経験。独立後は、個別食事指導や記事監修/執筆をはじめ、セミナー講師・メニュー開発・フード撮影等、幅広く活動中。

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