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モリンガのビタミンC含有量は?ビタミンAや美容効果について解説!

モリンガに含まれる栄養素には、ビタミンCがあります。「ビタミンCはカラダに良いからたくさん摂った方が良い」と聞くことがあるかもしれません。では、ビタミンCの特徴やその効果について、知りたくありませんか。

今回は、モリンガに含まれるビタミンCの特徴、美容効果について解説します。

モリンガに含まれるビタミンCとは

モリンガに含まれるビタミンC


モリンガに含まれるビタミンCとは、どのような特徴のある栄養素でしょうか。ビタミンCを説明するには、ビタミンを2つに分類して考えることから始めましょう。

ビタミンは、2つに分類できます。

  • 水に溶けやすい水溶性ビタミン
  • 油に溶けやすい脂溶性ビタミン

水溶性ビタミンは、過剰摂取しても尿として排出されるため、過剰症になりにくいとされています。

モリンガに含まれるビタミンCは、水溶性ビタミンの一種。コラーゲン生成に必要不可欠な存在です。ビタミンCは、人間の体内では合成できない栄養素のため、食事から摂らなければなりません。熱・光・酸化に対して弱く、調理の過程で栄養素が失われやすいのが特徴です。

また、ビタミンCはストレスや病気に対する抵抗力を高める働きがあります。風邪やインフルエンザなどの感染症にかかったときはもちろんのこと、喫煙などの影響によっても、ビタミンCの必要量が増加します。そのため、ビタミンCの摂取は栄養バランスのとれた食事を常に意識することが大切です。

※参考:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンCの働きと1日の摂取量」

モリンガに含まれるビタミンCの含有量

ワダツミ農園株式会社で育てるモリンガ

モリンガに含まれるビタミンCの含有量は、消費者庁が定める食品表示基準(栄養成分の補給ができる旨の表示の基準値)によると、豊富と言える部類に入る数値です。 農林水産省の見解では、モリンガのビタミンC含有量を51.7mg/100gと示しています。

※出典:農林水産省「選定企業②:Moringa Moçanbique, Ld」

消費者庁が定める食品表示基準では、ビタミンCの含有量は30mg/100g以上でその栄養成分が豊富・多いといった表示が可能と定められています。結果的に、モリンガに含まれるビタミンCは豊富であると判断できるでしょう。

※出典:東京都「栄養成分表示ハンドブック」

では、モリンガ以外の食材に含まれるビタミンCの含有量は、どれくらいなのでしょうか。他の食材100gあたりのビタミンC含有量は以下の通りです。

【野菜・芋類】・じゃがいも:28㎎/100g
・ほうれん草:35㎎/100g
・キャベツ:38㎎/100g
・小松菜:39㎎/100g
・ピーマン:76㎎/100g
・ブロッコリー:140㎎/100g
・パプリカ(赤ピーマン):170㎎/100g
【果物類】・オレンジ:35㎎/100g
・グレープフルーツ:36㎎/100g
・いちご:62㎎/100g
・キウイフルーツ:71㎎/100g

モリンガに含まれるビタミンC含有量は、51.7mg/100gなので、以下の食材より豊富だとも考えられます。

  • じゃがいも
  • ほうれん草
  • キャベツ
  • 小松菜
  • オレンジ
  • グレープフルーツ

※出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

モリンガよりビタミンCの含有量が少ない食材は、一般的に手に入りやすく食卓でもお馴染みの食材ですね。モリンガには、これら日常で喫食する食材以上にビタミンCが豊富だと考えられます。

参考までに、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、成人の1日あたりのビタミンC摂取目安は、100mg/日を推奨量として定めています。「令和元年国民健康・栄養調査」によると、日本人のビタミンCの平均摂取量は93.5mgとのことです。

この数値はあくまでも目安とし、個人の状況次第(ストレス・体調・喫煙など)で、より多くのビタミンC量が必要な場合もあるため、積極的に摂取していくことが大切です。

※参考:
厚生労働省「令和元年国民・健康栄養調査」
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)|水溶性ビタミン」

モリンガにはビタミンC以外にビタミンAも含まれる

モリンガに含まれるビタミン

モリンガには、ビタミンC以外にビタミンAも含まれています。ビタミンA(レチノール・レチナール・レチノイン酸の総称)は、目や皮膚の粘膜の健康維持や抵抗力アップ、薄暗い場所で視力を保つなどの働きがあります。

ビタミンAは、ビタミンCとは反対に脂溶性ビタミンに分類される栄養成分です。脂溶性ビタミンは、体内に蓄積されやすいため、必要以上に摂取すると過剰症になる可能性があります。通常の食事を摂る場合には、ほとんど過剰症は起こらないとされていますが、サプリメントの使用や、ビタミンAが豊富なレバーなどを食べるときは、過剰摂取に注意が必要です。

ビタミンAは、通常の食事で不足することは少ないとされています。しかし、多くの途上国では小児や妊婦におけるビタミンAの欠乏症が課題となっています。ビタミンAの欠乏症は、薄暗い場所で物が見えなくなる眼球乾燥症と言われる病気です。失明するリスクも考えられます。

※参考:
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンAの働きと1日の摂取量」
厚生労働省 eJIM「ビタミンA」
文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

ビタミンCやビタミンAの美容におけるメリット

モリンガに含まれるビタミンCやビタミンAの美容効果

ビタミンCやビタミンAには、美容におけるメリットが考えられます。

ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲン生成の役割と抗酸化作用をもつ成分です。メラニン色素の生成を抑え、紫外線によるダメージを防ぐ働きがあります。また、肌の老化を予防し、美白効果が期待できるとも言われています。

ビタミンA

ビタミンAを構成するレチノイン酸は、紫外線が原因で生じる肌の老化現象のひとつ「光老化皮膚」を改善させる、という研究報告があります。国内においても、日本人の皮膚に合った形でレチノイン酸の代わりにレチノールが配合された化粧品があります。米国では、シミ・シワ改善の目的でレチノイン酸が使用されている状況です。

※参考:
医学出版「ビタミンと美容-臨床編ー」
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンCの働きと1日の摂取量」

ビタミン摂取のメリット・デメリット

モリンガを生で食べる

ビタミンを摂取する食生活は、メリットやデメリットとして健康面に影響を与えるでしょう。

ビタミン摂取のメリット

ビタミンは、免疫機能アップや抗酸化作用などから、人間のカラダの調子を整え、食生活の質向上に役立ちます。食事からの摂取が必要で不足するリスクもあるため、継続的な摂取が求められます。バランスの良い食事を基本として継続的に摂取できれば、各種ビタミンの欠乏症の予防にもつながるでしょう。

ビタミン摂取のデメリット

ビタミンは、多く摂取すれば良いとは限りません。特に脂溶性ビタミン(ビタミンA/D/E/K)は、体内に蓄積されやすいため、過剰症を引き起こすリスクがあります。

食事からのビタミン摂取は、他の栄養素との相互作用が活かされやすい方法です。適量を食べることで体内へ自然な形で吸収されます。その点、サプリメントによるビタミン摂取は不足しがちな栄養素をピンポイントで補給できる方法です。

ただし、サプリメントなどを使用する際は必ず適正量を把握し、あくまでも補助食品として取り入れる意識が求められます。要するに日々の食事を基本とし、バランスが大事であるということです。

※参考:厚生労働省「e-ヘルスネット|ビタミン」

記事監修者


松浦 ひとみ
管理栄養士・食生活アドバイザー・栄養教諭

保育園栄養士として食育や献立作成・離乳食・アレルギー対応等を経験。独立後は、個別食事指導や記事監修/執筆をはじめ、セミナー講師・メニュー開発・フード撮影等、幅広く活動中。

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