モリンガとハーブの関係|両者の違いと一緒に摂取するメリットについて解説

今回の記事では、モリンガとハーブの関係について解説します。モリンガとハーブの違いや、一緒に摂取するメリットについて専門家の管理栄養士による見解を交えて説明します。「モリンガってハーブなの?」と疑問に感じた方は、ぜひ参考にしてください。
モリンガはハーブの一種なの?

モリンガはワサビノキ科に属する植物ですが、ハーブの一種なのでしょうか。管理栄養士の方より、次の回答を得られました。
モリンガはハーブの一種です。WHO(World HealthOrganization:世界保健機構)が正式に奨励している医学「アーユルヴェーダ」において、メディカルハーブの一種であると認識されています。
※参照元:特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会「モリンガ」
ワサビノキについて解説している記事はこちらです。
モリンガとハーブの違い

では、モリンガとハーブの違いはどこにあるのでしょうか。厳密には、ハーブとメディカルハーブにも違いがあるとされています。
- ハーブ:香りなどを楽しむもの
- メディカルハーブ:自然治癒をサポートするもの
ひとつは、ハーブの認識による違いです。アーユルヴェーダにも認識されているモリンガは厳密には、メディカルハーブに含まれるとされています。メディカルハーブは、健康維持のために活用される点で一般的なハーブと異なります。
もう一つは、言葉の意味合いによる違いです。
ハーブは、モリンガも含めさまざまな植物全体をグループ化した呼び方である一方、モリンガは、ハーブと呼ばれるグループに含まれる一部の植物に該当します。
※ 参照元:日本メディカル心理セラピー協会「メディカルハーブとハーブとの違い」
そもそもハーブとは何か

そもそもハーブとは、基本的に食品の風味づけや消臭、保存に役立つ香りのある草木です。葉・花・茎・根が活用され【薬味】として生、あるいは乾燥した状態で使用されるものであるとされています。
※参照元:
厚生労働省「食品の分類について」
特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会「INTRODUCTION」
モリンガとハーブを混ぜる2つのメリット
モリンガを一種のハーブとして捉えた場合、モリンガとハーブは、混ぜることで以下のような2つのメリットをもたらすと考えられます。
①飲みやすさ=続けやすい
モリンガ特有の味わいに抵抗がある場合、その飲みにくさを、他のハーブを組み合わせることで香りや味わいに変化をもたらし、飲みやすくすることが可能です。
②相乗効果が期待できる
ハーブは種類によってそれぞれ得られる効果が異なります。モリンガに異なる種類のハーブを混ぜることで相乗効果が期待でき、より実感しやすくなると考えます。
※参照元:
一般社団法人日本家政学会「市販ブレンドハーブティーの抗酸化性について」
札幌 HERB GARDEN「ハーブをブレンドするとよい理由」
ハーブ専門店enherb「シングルハーブティーとブレンドハーブティーどちらを選べばいいの?」
メディカルハーブカウンセラー®W資格取得講座「なぜブレンドするのか」
モリンガとハーブを一緒に摂取した場合の栄養価
モリンガとハーブを一緒に摂取した場合、栄養面でメリットはないとは言い切れません。ハーブ同士の組み合わせによっては、栄養成分の吸収率アップなど栄養面での相乗効果も期待できる場合があります。
例えば、ハイビスカス(クエン酸含有)とローズヒップ(ビタミンC含有)をブレンドしたハーブティーの場合、栄養成分が効率よく吸収され抗酸化力が高まるとされています。
※参照元:特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会 ハーブの力でキレイを育てる
上記のような理由から、一般的な見解では栄養価アップのメリットがあると考えられます。組み合わせるハーブによって、モリンガの栄養成分の吸収効率も期待できるでしょう。
記事監修者
![]() 松浦 ひとみ 管理栄養士・食生活アドバイザー・栄養教諭 | 保育園栄養士として食育や献立作成・離乳食・アレルギー対応等を経験。独立後は、個別食事指導や記事監修/執筆をはじめ、セミナー講師・メニュー開発・フード撮影等、幅広く活動中。 |